金融トピックス
金融政策:強い経済成長と安定的な物価上昇の両立のデュアル・マンデート
日本の経済が再び成長する鍵は、高市政権が目指す積極財政と戦略投資にあります。政府は、経済成長と安定的な物価上昇の両立を目指す事実上のデュアル・マンデートを課し、企業の資金需要を促進します。特に、企業貯蓄率のマイナス化を支援する実質政策金利は、ゼロ%近傍を維持し、投資拡大を促します。これにより、日本は構造的な経済停滞から脱却し、潜在成長率に近づくでしょう。
Key calls(経済)高圧経済の方針で構造的経済停滞からの完全脱却の動き
2026年は経済成長が0%台にとどまり、構造的な経済停滞からの脱却が難航する中、日銀の利上げが経済を抑制する。一方、2027年以降は高市政権の積極財政と設備投資が内需を拡大し、経済回復の兆しを見せる。
日本経済見通しのメインポイント(政策)
高市政権は衆議院選挙での大勝を背景に、骨太の方針で経済・財政政策の大転換をした。企業の国内支出の増加によって、企業貯蓄率が低下し始め、積極財政の動きと合わせ、消滅してしまっているネットの資金需要が再回復し、構造的な経済停滞からの完全脱却に向かう。実質賃金上昇までの家計の負担は、消費減税などの家計支援の財政政策で軽減することになる。
中央銀行の独立性は通貨の強さを支える根幹
日本は経済成長と物価安定の両立を目指すデュアルマンデートを推進しています。政府は戦略投資を拡大し、日銀は政策金利を引き上げます。しかし、外圧による影響を受けないように、中央銀行の独立性を守ることが重要です。
日本経済見通しのメインポイント(経済)
日本の経済は、企業貯蓄率の回復とともに内需が徐々に拡大する兆しを見せています。積極財政と緩和的な金融政策がリフレの力で名目GDPを大きく拡大させ、企業貯蓄率がマイナスに戻ったことで、設備投資サイクルが上向き、実質賃金の上昇が期待されます。地政学リスクの後退と官民連携の戦略投資拡大が、経済停滞からの脱却を加速させる力となるとされています。2027年4月から食料品消費税1%を前提とした物価見通しは、経済の安定に寄与するでしょう。
「スティープなイールドカーブは財政不安が原因ではない」
* 日本のイールドカーブが早期にスティープ化した原因は六つ考えられる。短期2%台、長期3%台、超長期4%台が、日本経済が構造的低迷を完全に脱却した時のイールドカーブの形だと考えられる。この六つの要 […]
「円安の修正に必要なことは利上げではなく投資拡大」
投資力の非対称性が日米の金利差に大きく影響しています。米国ではAI関連の大規模投資が政府・企業の支出力(ネットの資金需要、企業貯蓄率+財政収支)をGDP比マイナス10%に追い込み、円安圧力を継続させています。一方、日本はサナエノミクスの投資拡大がまだ始動していないため、投資力の差が拡大しています。高市政権は官民連携による投資拡大を目標とし、2027年度予算から本格的に動き出す予定です。この投資拡大が実現すれば、日米の投資力の差が縮まり、円安の構造的な修正が始まります。
日銀の金融政策が長期金利を1.3%程度押し上げ
米国の7月雇用統計は、雇用者数が前月比-2.3万人と、5カ月ぶりのマイナスとなった。5月、6月分も合わせて10.3万人下方修正され、過去3カ月間の雇用者数の伸びは+2万人にとどまった。企業の雇用需要が引き続き低調であるこ […]
2027年春までに政策金利を1.75%まで引き上げ 2.5%のターミナルレートは変わらず
7月展望レポート、および、決定会合後の植田総裁の記者会見を受けて、金融政策見通しを変更する。現在の日銀の政策運営の優先事項が、「基調物価上昇率の2%超えの回避」であり、日銀が利上げペースの加速を強く意識していることが、確 […]





